当社では、全事業所で「介護職員処遇改善加算Ⅰ」及び「特定加算」を取得しております。「特定加算」については、役職や介護福祉士資格取得の有無、経験年数等で複数のカテゴリーに分類し、賃金改善に反映する仕組みを構築しています。
加算取得の要件として、「体系・計画立てられた組織的な社内研修の実施」があげられていますし、加算取得要件は抜きにしても、職員の知識技術向上は必須のことと考えております。賃金などの処遇改善はもちろんのこと、介護知識や技術レベルが上がるなどのキャリアアップを目的として研修システムを運用しています。
具体的には、各事業所ごとに月1回~4回の社内研修を実施し、基本的には毎回、研修内容の確認テストを実施しています。大きな事業所においては一月内に複数回実施し、全職員が参加できるよう配慮しており、また希望によっては受講者が一人であっても研修を行っています。確認テストのほか、課題レポートへの取組(年2回)の評価を人事考課査定の参考として役立てています。
研修内容は以下の通りです。<2020年度の実績(参考)>
- 2020年4月
- 食事の介助~本人の姿勢と介助者の姿勢~
- 2020年5月
- 福祉用具の考え方
- 2020年6月
- 介護課程について1
- 2020年7月
- 介護課程について2
- 2020年8月
- 介護場面における事故予防のための「危険予知」KYTトレーニング
- 2020年9月
- 車椅子の基本~事故予防のために最低限のサイズ合わせと保守管理項目~
- 2020年10月
- 接遇~家族対応場面と認知症ケアの場面から~
- 2020年11月
- 新型コロナ感染症について、改めて特に予防と初期対応について~
- 2020年12月
- 新型コロナ対策~ゾーニング/コホーティングと事業所の具体的対応~
- 2021年1月
- 誤嚥性肺炎の理解と現場でのリスク判断/対応
- 2021年2月
- この職場はどんな職場?組織マネジメントの考え方と意識調査
- 2021年3月
- 今の時代に求められる食事介助の基本レベル

また、同じ県内とはいえ社内講師と事業所が遠隔地の場合は、双方向でのオンライン研修システムを取り入れ、お互いに負担の少ない形で実施しております。

講師担当職員プロフィール
大渕 哲也 理学療法士 当社業務以外に、
・テクノエイド協会 ・日本車椅子シーティング協会 ・日本リハビリテーション工学協会車椅子sig 各講師担当。・新宿食支援研究会・横浜嚥下研究会等各種団体の研修講師担当。・2019年第25回日本摂食嚥下リハビリテーション学会でスキルアップセミナー担当。
また、(社)こうしゅくゼロ推進協議会 スーパーアドバイザーを勤める。
