အောင်ဆန်းစုကြည်
さて、突然ですが問題です❕
Q.こちらは一体どなたの「名前」でしょう?
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A. 正解は「アウン・サン・スーチー」氏です。
ミャンマー人と言えば・・で思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
続きまして第2問❕❕
Q.「アウン・サン・スーチー」氏の苗字と名前はどのように分かれますか??
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A. 正解は、すべてが「名前」です。
日本では当たり前ですが、人には苗字(姓)と名前があります。
日本のみならず、世界の多くの国で、苗字と名前は存在しますよね。
赤ちゃんが生まれたら名前をつけます。両親の苗字はすでにあります。
しかし意外と知られていない所で、ミャンマー人には苗字がありません。
ビルマ人の名前は、単に「ソー」や「テッ」といった短いものから、肩書きや敬称などと一体化して長くなったものまでさまざまです。
私は、ミャンマー技能実習生と一緒に行政機関への手続きや医療機関への受診に行く機会があります。
その際に、必ずと言っていいほど、『苗字と名前はどのように区切れば良いですか?』 と聞かれます。
・・・・・・「すべてが名前です。」と答えると「えっ??」と驚かれる事もあります。
ミャンマー仏教徒の大部分の人たちは、生まれた曜日にちなんで名前をつけるようです。
そのように名前をつける習慣は、占星術に関係があるらしいです。
ミャンマーの曜日は7つではなく、8つの種類があります。それは水曜日を午前と午後とで分けているからです。
ミャンマー文字の基本的な字母は33あり、それらすべてが、8つの曜日のいずれかに因んだ文字となっています。(※ミャンマー文字については、後日、改めてブログでご説明します。)
ミャンマーでは多くの場合、子供の名前は、生まれた曜日をあらわす文字を頭文字にするというわけです。
曜日別 名前の具体例
日曜日 | 主にア行の字母 | 「アウン」、「エー」、「ウー」 など |
月曜日 | カ行、ガ行などの字母 | 「キン」、「カイン」 など |
火曜日 | サ行、ザ行、ニャ行などの字母 | 「ソー」、「ニィ」、「ゼー」 など |
水曜日(午前) | ラ行、ワ行、ハ行などの字母 | 「リン」、「ルイン」、「ウィン」 など |
水曜日(午後) | ヤ行、タ行の字母 | 「ヤン」、「イェー」 など |
木曜日 | パ行、バ行、マ行などの字母 | 「ボー」、「メー」、「ピョー」 など |
金曜日 | ハ行、タ行の字母 | 「ヘイン」、「トゥー」、「テー」 など |
土曜日 | タ行、ダ行、ナ行などの字母 | 「ナイン」、「ティン」、「ドゥエー」 など |
もちろん、その習慣どおりに名前を付けない人もいますし、ミャンマーは多民族国家ということもあり、民族によって名前をつける習慣も異なるようです
日本では昨今、夫婦同姓、夫婦別姓が議論されていますが、ミャンマー人からしたら中々理解できないところがあるでしょうね。
ちなみに私が生まれたのは『土曜日』。私が仮にミャンマーに生を受けていたならば、、、
タ行、ダ行、ナ行などの字母から、「ナイン」、「ティン」、「ドゥエー」などの名前をつけられていたことでしょう。素敵ですね。
